2011.07.26 Tuesday
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2007.07.31 Tuesday
内部からくさる桃
友人に紹介され、大好きになった
茨木のり子さんの詩。
彼女の心の強さに励まされながら、
感性豊かに生きたいと、心から思います。
「内部からくさる桃」
単調なくらしに耐えること
雨だれのように単調な・・・
恋人どうしのキスを
こころして成熟させること
一生を賭けても食べ飽きない
おいしい南の果実のように
禿鷹の闘争心を見えないものに挑むこと
つねにつねにしりもちをつきながら
ひとびとは
怒りの火薬をしめらせてはいけない
まことに自己の名において立つ日のために
ひとびとは
盗まねばならない
恒星と恒星の間に光る友情の秘伝を
ひとびとは探索しなければならない
山師のように 執拗に
<埋没されてあるもの>を
ひとりだけにふさわしく用意された
<生の意味>を
それらはたぶん
おそろしいものを含んでいるだろう
酩酊の銃を取るよりもはるかに!
耐えきれず人は攫む
贋金をつかむように
むなしく流通するものを攫む
内部からくさってくる桃 平和
日々に失格し
日々に脱落する悪たれによって
世界は
壊滅の夢にさらされてやまない
2011.07.26 Tuesday
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